4 Monate alt--2ヶ月--
「あー」 「ウン」 「あうー」 「ウンウン」 「うぶ」 「へー、そうなの」 「んくっ」 「ほうほう」 「あーぶー」 「そうかー。それで?」 「…彼の言葉がおわかりになるんですか、将軍?」 「え?全然わかんない」 「……。でも対等にお話になっていたでしょう?」 「そうだね。こんな小さな赤ん坊だって、きっと一生懸命自分の気持ちを伝えようとしてると思うんだよね」 「はぁ」 「もちろん言葉とかわからないから、みんなのマネをして声を出すだけだけど」 「そんなものですかね」 「そうだよ。もちろん動作や表情、泣き声、いろんな方法で表現しているけれど、声を出すのも一つだろうね」 「確かに表情は豊かですけどね。泣き方も、私にはあまり区別がつきませんが、要求によってそれぞれ違うようですし。小さいなりに、ちゃんと使い分けているんですね」 「ワシ、孫は何人かいるけれど、みんなこうやって赤ん坊のころから会話してきたんだよ。懐かしいなぁ。まさか曾孫までこうやって話すことになるとは思わなかったけど」 「あっぷぅ!」 「あ、ほら、パパの方を見て話してるよ」 「……」 「マスタング君もやってみなさいよ。子供とのコミュニケーションは、大切だよ」 「うぎゃ〜」 「あらあら、どうしたの?お腹空いたのかしら」 「もうそんな時間か」 「はい、おまたせ。いっぱい飲んでね。 …どうしたんです?じっと見て」 「いや、なんというか」 「?」 「羨ましいなと思って」 「あなたもお腹空いたんですか?」 「そうだな、私もそれ飲みたいな」 「!…馬鹿なこといってないであっちにいっててください!恥ずかしい!」 「いいじゃないか、微笑ましい母子の授乳姿」 「あなたが言うと、そうは聞こえません!」 「こんにちは、ロイくん」 「やあエリシア、来たのか」 「赤ちゃん、みせてぇ!!」 「いいよ、ほらこっちにおいで」 「かわいいねぇ」 「そうだね」 「赤ちゃんは男の子だから、エリシアの弟?」 「うーん、弟とはちょっと違うが、まぁ弟みたいなものだな」 「じゃあエリシア、赤ちゃんのお姉ちゃんだね!」 「そうだね、嬉しい?」 「うん、嬉しい!」 「それはよかった」 「あのね、ロイくんにお願いがあるの」 「なんだい?」 「エリシアね、妹が欲しいの」 「…は?」 「だからね、次は女の子ね」 「ちょっとまて、エリシ…」 「ママがね、もうママはパパがいないから赤ちゃんは産めないから、ロイくんにお願いしてみたらって」 「……」 「だから、お願いね」 「う…、そうだな、考えておくよ」 (2008.03.07) |